出産・授乳が終わると「大きかった胸が萎んでしまった」「垂れてしまった」という声をよく聞きます。女性ホルモンによる体の変化とはいえ、急激にサイズが変わってしまうのはなんとも悲しいですよね。この記事では、産後に起こったバストの型崩れやしぼんでしまうのを少しでも防ぐために、忙しい毎日でもできる育乳ケア方法を紹介しています。
出産・授乳後にバストが垂れてしまう原因
出産や授乳を終えてからバストが垂れてしまったという経験を持つ方は多くいます。ここでは、その大きな原因を3つ紹介します。
妊娠〜授乳期の体の変化により皮膚が伸びてしまった
妊娠すると、母体は授乳を行うための準備として女性ホルモンが大量に分泌されバストが大きくなっていきます。そして授乳期を終えると徐々に元のサイズへと戻っていきます。
この急激なサイズ変化によって、バストを支えているクーパー靭帯や皮膚が伸びてしまい、前よりもハリのないバストや垂れてしまう原因になってしまうのです。特にクーパー靭帯は一度切れると元に戻せませんので、切れないようにブラジャーで支えるといったケアが必要です。
女性ホルモンの分泌量の低下
妊娠から授乳期には、母乳を作り出す女性ホルモンの分泌が大量にされるため、生理前のようなバストが張っている状態に常時なっています。しかし、卒乳と同時に女性ホルモンの分泌量が減り元に戻るため、バストがしぼんでしまったように見えるのです。女性ホルモンは年齢とともにどんどん減少していくので、できるだけ分泌量を促すようホルモンバランスを整えるケアが必要となってきます。
猫背や前傾姿勢
授乳中や赤ちゃんのお世話中はかがむ体勢や前傾姿勢になる場面が多くありますよね。これが影響して猫背が癖になってしまう方が多くいます。前かがみでいると、必然的に重力でバストトップが下向きとなり、これが垂れる原因になることが多くあります。また、姿勢が悪いと血行不良になりバストに本来届くはずの栄養が届きにくくなってしまいます。
忙しい毎日でもすぐできる育乳ケア方法
授乳を終えた後にバストが垂れてしまう原因が分かりましたが、今後なるべく垂れないようにするために、どんな育乳ケアができるでしょうか。ここでは、子育て中の忙しい日々の中でもできる育乳ケアを3つ紹介します。気づいたときに少しずつ始めてみましょう。
正しい姿勢を意識する
正しい姿勢を意識するようにしましょう。胸を張り背筋を伸ばした状態を保つと、胸を支える大胸筋を鍛えることができます。さらには血行を良好にするため、ホルモンの分泌や必要な栄養素がバストに行き渡るようになります。産後体力が落ちてエクササイズが難しいという方は、気づいたときだけでも正しい姿勢を意識してみてください。
クリームを塗る
お肌の乾燥はハリのあるバストの大敵です。たるみの原因にもなりますので、毎日お風呂上がりにボディクリームやオイルを塗るようにしましょう。育乳用のバストクリームには多くの種類がありますが、まずはお子さんのものと同じものや大容量のものなど身近にあるものを使って保湿してみてください。
また、塗るときには背中や脇のお肉をバストに持ってくるようなイメージで塗ると簡単な育乳マッサージもできておすすめです。
ブラを見直す
体に合っていないブラジャーは育乳には向いていません。ブラジャーがゆるすぎると形崩れや下垂の原因に、またキツすぎると血行不良の原因になってしまいます。出産後や授乳後はサイズが変わっていることが多いので、一旦サイズを図り直して今の自分に合ったブラジャーを着けるようにしましょう。
授乳後からでも育乳は可能。自分のペースでケアしていこう
授乳後からでも育乳は可能です。とはいえ、忙しい中子育てをしながら育乳ケアするというのは中々できることではありません。日々のちょっとした意識やケアを重ねて、なるべく負担のない育乳ケアから始めてみましょう。